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日本株で個別銘柄取引しかしなくても、日経平均は見るべき理由

日経平均とは?

皆さんは日経平均をご存じでしょうか?

単語だけであればニュース等でもよく流れているため、聞いたことはあるかもしれません。

定義上の意味は下記になります。

日経平均株価(にっけいへいきんかぶか、英: Nikkei stock average)は、日本の株式市場の代表的な株価指標の一つ。単に日経平均日経225(にっけいにひゃくにじゅうご、にっけいにーにーご)とも呼ばれる。

日経平均株価は、東証第一部上場銘柄のうち取引が活発で流動性の高い225銘柄を選定し算出する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 より抜粋

計算方法など実際には細かくあるわけですが、理解としては日本の代表的な225銘柄の株価の平均程度の認識で良いと思います。

それがどう個別銘柄取引に役立つかをお話していきたいと思います。

結論としては、個別銘柄の株価が今後どちらに動くのか、ある程度わかるからです。

なぜそれがわかるのかというと、日経平均もテクニカル分析に従うからです。

テクニカル分析とは企業の業績や景気などを無視して、チャートの値動きだけを見て取引をすることです。

例えば下記が2019年12月16日時点のSBI証券の日足の日経平均のラインチャートの図です。ラインチャートとは、株価の終値を線で結んで表示した図表形式です。

2019年12月16日 日経平均株価

さて、ここから上がるでしょうか?下がるでしょうか?

株価の変動には複雑な要因があり、わからないというのが正直なところです。

ですが、私は6割くらいの確率で上昇、つまり「買い」と見ています。残りの4割は下落か横ばいで、あくまで確率の領域でしかお話しできないため、わからないなのです。

これは恐らくどれだけ学問を積んだ専門家であっても同じです。

チャートをじっくりと眺めていると気づくのですが、株価は基本的に横ばい上昇下落の期間がある程度同じ方向に継続する傾向があります。

一番右が2019年12月16日時点での日経平均株価の終値になるわけですが、横ばいがしばらく続いた後、ちょうど上昇し始めたところになります。

このことと「株価の動きはある程度同じ方向に継続する」という経験則から考えて、この後も上昇していくと見るわけです。

ただ前述にお話ししたように、これは日経平均株価の話で、あくまで株価の平均です。

なぜこれを見るすることが個別銘柄の動きの予想に役立つのでしょうか?

日経平均に変動があった日の個別銘柄の値動き

下記は2019年12月13日の株式市況の図になります。

この日の日経平均は598.29円上昇しました。これは年に数回あるかどうかのかなりの上昇幅です。

2019年12月13日 株式市況

注目して頂きたいのが、市場第一部と書かれている市場の「値上がり」と「値下がり」です。

「市場第一部」は東証一部とも呼ばれていて、特定の基準で選ばれた日本の優良企業を指しています。一般的には初心者は東証一部の銘柄を取引するのが良いとされていて、私もそうしています。

「値上がり」と「値下がり」は銘柄数を指していて、この日の「市場第一部」は535の銘柄が値下がりし、1548の銘柄が値上がりしたということです。

別の角度の言い方をすると、値下がり銘柄数から見て約3倍の値上がり銘柄数があったわけです。

日経平均は平均なので上がった日は値上がりした銘柄が多くて、 下がった日は値下がりした銘柄が多くなります。

株価は同じ方向へ一定期間動きますから、日経平均がある期間上昇していたとしたら、多数の個別銘柄も上昇していたことになります。買っていれば当然利益が出ます。

つまり日経平均が今後上昇すると予想すれば 個別株を「買い」目線で、下落すると予想すれば「売り」目線で見るという、目線を決めるために日経平均を見るわけです。

「横ばい」の場合は手を出さないか、「買い」と「売り」を半々ぐらいのポジションで持つという方法もあります。

その他の日経平均の変動要因

日経平均の変動を予測するうえで他にも見ておいたほうが良い指標があります。それが「ダウ平均」と「ドル/円」です。

それぞれ解説します。

ダウ平均株価

ダウ平均株価の定義は下記になります。

1896年以降のダウ平均株価の変遷
ダウ平均株価(ダウへいきんかぶか、英: Dow Jones Industrial Average)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出[1]するアメリカ合衆国の代表的な株価指数である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

凄くシンプルに言うと日経平均のアメリカ版です。採用銘柄数も基準も異なりますが。

日経平均は9時から15時の間に売買が行われますが、ダウは現在午後11時半から早朝6時の間取引が行われます。

つまり日本の株が動いていない間の時間に指標が動くわけです。

株価を毎日追っているとわかりますが、ダウが上がった日の翌日の日経平均は上がる場合が多いですし、ダウが下がった日の翌日の日経平均は下がる場合が多いです。

ダウも日経平均と同じように方向性を持ちます。

つまりダウが上昇を開始したと見れば日経平均も上がっていくはずで、日本株の個別銘柄も買い持ちするという戦略が立てられるわけです。

ただダウが上がった日は日経が必ず上がるというわけでもないです。下図は2019年12月16日の日経平均とダウ平均を並べて比較した画像になります。

2019年12月16日 日経平均、ダウ平均 相対チャート

灰色が日経平均で、青色がダウです。ある程度一致しているというのは見て取れると思いますが、今は日経平均のほうが上昇しています。

私個人は日経平均の値動きを見る補足として、ダウを参照しています。

ドル/円

いわゆる為替です。1ドルあたりのドルを買うのに必要な円の金額も毎日変動しています。こちらも日経平均と相関関係があります。

知らない人で興味がある人のために為替についての情報のWikiのリンクを記載しておきます。

ドル/円は平日24時間取引が行われています。

下図は2019年12月16日の日経平均とドル/円を並べて比較した画像になります。

2019年12月16日 日経平均、ドル円 相対チャート

灰色が日経平均で青色がドル/円です。今は日経平均のほうが上昇していますね。

凄く単純化してしまいますが、基本的にはドル/円が上がる(ドルの価格が上昇する)と日経平均が上がる場合が多いですし、下がると日経平均が下がる場合が多いです

こちらも日経平均の値動きを見る補足として参照しています。

他にも債権や金など専門家が見ている指標があるようですが、私はシンプルに保つため上記の指数のみに絞っています。

日本株取引をするなら日経平均を見ましょう

私が投資を始めた頃はこのような知識もなく、当たり前のようにニュースや本でも「日経平均」という単語が説明もなく使われていて、

それが何で何のために参照するかというところがわかっていませんでしたし、それもわからず株の取り引きをしていました。

今だから言えますが、それは地図を持たずに旅に出るようなものです。

日経平均はまず全体の地図として見るべきです。 繰り返しですがそれは下記の理由からになります。

  • 日経平均もテクニカル分析に従う
  • 日経平均株価指数はある一定期間、一定方向に動き続ける性質を持つ

勿論これだけで勝てるようになるわけでもないですし、テクニカル分析一つとっても何百冊も書籍が出るくらい奥が深いもので、ある程度の経験も必要です。

それでも勝率を1%でも高めるために、個別取引でも日経平均を参照することは必須だと思います。

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